各部名称と機能説明
ボタン・LED名称 | 機能・状態 | |||||||||
電源ボタン |
・2秒以上(かつ10秒以下)長押しすると、電源のオン・オフを行います。 ・電源がオンの状態で10秒以上長押しすると、本機に記録されている位置情報データ(GPSログ)を消去します。 ・電源がオンの状態で押すと、「GPS受信状態LED」「メモリ状態表示LED」「バッテリー残量表示LED」の各LEDが点灯して本機の動作状態を表示します。 |
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GPS受信状態LED |
・GPS衛星からの電波を受信し、測位が可能な場合は緑色に点滅します。 ・GPS衛星から電波を受信できず、GPS衛星を探索している(測位が行えない)場合は赤色に点滅します。
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バッテリー残量表示LED |
・バッテリー残量が1時間を切るとバッテリー残量表示LEDが常時点滅し、残量が無くなると2秒間点灯後に電源がオフになります。
※時間はおおよその目安です。環境によっては表示結果と実際の運用時間に差が生じる場合があります。 |
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メモリ状態表示LED |
・メモリ残量が極僅かになるとメモリ状態表示LEDは常時点灯し、GPSログの記録は行われなくなります。
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PCへの接続とデータ結合ツールのインストールについて
Location Plus A1(以下本機)とPCを接続しGoogle Earth™に対応したKMLファイルを作成するためにはデータ結合ツール「Location PLUS」のインストールが必要です。
以下の手順でインストール作業を行ってください。
※Google Earth™を利用するためには別途Google Earth™のダウンロードとインストールが必要です。Google Earth™のダウンロードやインストール方法については、Google Earth™の公式サイト”http://earth.google.com/intl/ja/”をご参照ください。
- 付属のUSBケーブルを使用して本機を対応OSがインストールされたPCに接続すると、本機は通常のUSBメモリなどと同様にリムーバブルディスクとして認識されます。
- PC Toolsフォルダのsetup.exeを実行します。※Windows Vistaをご利用の場合、ユーザーアカウント制御(UAC)機能により警告画面が表示される場合がありますが、インストールを中止せずにそのまま継続してください。
- そのまま「次へ」ボタンをクリックします。
- プログラムをインストールするフォルダを指定します。通常はそのまま「次へ」ボタンをクリックします。
- 「次へ」ボタンをクリックすると、必要なファイルのコピーが開始されます。
- 必要なファイルのコピーが終了したら「閉じる」ボタンを押してインストールを完了します。
データ結合ツール「Location PLUS」の使用方法
データ結合ツール「Location PLUS」を使用し、本機で記録した位置情報(GPSログ)データと位置情報データ記録中にデジタルカメラなどで撮影した写真データをPCに取り込んで結合作業をすることにより、Google Earth™で利用可能なKMLファイルを作成することが出来ます。
- PCのデスクトップ上に作成されたLocation PLUSのショートカットアイコンをダブルクリックし、Location PLUSを起動します。
←デスクトップ上のLocation Plusアイコンをダブルクリック
- 初回起動時のみ、表示言語設定を求めるウインドウメッセージが表示されます。
OKボタンを押し次へ進みます。
- Languageのプルダウンメニューから日本語を選択して「Set Language」ボタンを押すと、画面表示が日本語に切り替わります。
- 画像ファイル取り込みボタンを押します。
- デジタルカメラなどで撮影した写真データを指定して「開く」ボタンを押します。
※同一フォルダ内の複数ファイルを一度に指定することも出来ます。
- 写真データが取り込まれ、リストにファイルが追加されたことを確認したら、本機をPCと接続して「GPSログデータ取り込み」ボタンを押します。
- 「取り込み開始」ボタンを押します。
- そのまま「閉じる」ボタンを押すと、本機に記録された位置情報データ(GPSログ)の取り込みが実行されます。
- KMLファイルを作成するため、「保存」ボタンを押します。
- 「KMLファイル作成」チェックボックスにチェックを入れ、「ファイル名」欄に保存するファイル名を指定してから「保存」ボタンを押すとKMLファイルが作成されます。
- 取り込んだ写真データとKMLファイルは「ピクチャ」フォルダに保存されます。
※WindowsXPの場合は「マイ ピクチャ」フォルダに保存されます。
作成されたKMLファイルをダブルクリックするか、Google Earth™から読み込むと、位置情報データ(GPSログ)と写真データが連動して表示されます。
GPSレシーバーとして使用するには
本機の電源を切った状態から、本機の電源ボタンを押しながらパソコン本体にUSB接続するとGPSレシーバーモードになります。また、初回認識時にはドライバインストール作業が必要です。以下の手順でドライバのインストールを行ってください。- 本機の電源を切った状態で付属のUSBケーブルを使いパソコンと接続します。
- 本機がリムーバブルディスクとして認識されますので、リムーバブルディスク内の PC TOOLS -> CDC Driversフォルダ 内にある”cuubcdc.inf”をハードディスクの任意の場所にコピーします。
- Windows画面右下の「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンをクリックして本機の接続を解除したあと、いったん本機とパソコンを物理的に切り離します。
- 本機の電源を切った状態で、付属のUSBケーブルを使い本機の電源ボタンを押しながらパソコンと接続します。
- Windowsのハードウェアウィザードが起動しますので、「一覧または特定の場所からインストールする(詳細)」を選択し、次へ進みます。
- 参照ボタンを押し、手順2で”cuubcdc.inf”をコピーした場所を指定し、次へ進みます。
- パソコンの設定状態によっては以下のような警告文が表示されますが、弊社にてドライバの検証は行われており問題はございませんので”続行”を選択します。
- 空いている任意のCOMポート番号が割り当てられ、インストール完了です。
- デバイスマネージャのポートの項目で”USB Serial Port”と表示されていれば、正常にインストールが完了しています。(下の画像の例の場合、ポート番号6番(COM6)で認識しています)
Q&A
本製品に関するQ&Aをまとめております。Q&Aをご覧頂いても解決しない問題点につきましてはユーザーサポート対応窓口よりお問い合わせください。
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GPSランプが赤いままいつまで経っても緑色に変化しません。
GPSは静止軌道上の衛星から電波を受信し測位を行うシステムです。ビルの谷間など市街地での使用は電波を遮断・反射してしまい、測位に時間がかかったり測位されない場合がありますので見通しの良い場所でご利用ください。
見通しの良い場所でも測位開始まで数分程度の時間を要する場合もあります。
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防滴・防塵仕様ですか?
いいえ、防滴防塵仕様ではありません。
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位置情報の測位中、受信・記録にあたって注意点はありますか?
- GPSアンテナ部(本体GPSロゴマーク部分)を下に向けたり、GPSアンテナ部が身体に触れないようにしてください。
- GPS状態表示LEDが赤いときは位置の記録が出来ていません。GPS状態表示LEDが緑色であることを確認された上で撮影を行ってください。
- 金属製のケース(アタッシュケース等)やカバン、その他金属製のもので本製品を覆ってしまうとGPSの電波を受信できず、測位が出来ません。
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GPSログデータ記録間隔の設定可能範囲を教えてください
時間単位での設定が可能です。距離単位での設定は行えません。
( 1 / 5 / 10 / 15 / 20 / 25 / 30秒間隔のいずれかに設定可能)
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データ結合ツール「Location PLUS」で画像ファイルが取り込み(インポート)できません。
画像の取り込みはExif2.1以上に準拠したJPEG形式のファイルのみに対応しています。
画像の取り込みが出来ない場合、画像データが破損しているかExifヘッダ情報の保存状態に異常がある可能性があります。この場合、Exif情報を保持したまま画像加工可能なソフトで画像を開き、そのまま保存し直すことで解決できる場合があります。
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データ統合ツール「Location PLUS」で出力可能なファイル形式は何形式ですか?
KML形式、GPX形式のファイル出力に対応しています。
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データ統合ツール「Location PLUS」で画像のExif位置情報を付け直すことは出来ますか?
画像ファイルとGPSログデータを結合出力する際、画像のExif情報にGPS情報が付加されます。
出力先フォルダに同名のJPEGファイルが存在する場合、ファイル名頭にアンダーバー(_)を追加し出力されますのでオリジナルデータに対し上書き保存はされません。
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写真撮影時にカメラの時計がずれていました。時間を補正できますか?
データ統合ツール「Location PLUS」の[メイン]-[時刻補正]をクリックすることで時刻の補正が可能です。
”カメラ内蔵時計の時刻”にズレたままのカメラ内蔵時計の現時点での時刻を入力することで実時間とカメラ内蔵時計のズレが補正されます。これにより、ズレた時間の分が補正された形でのGPSログと画像のリンクが可能になります。
※補正した情報はデータ統合ツール上でのみ一時的に使用されます。Exif情報内の時刻は書き換わりません。
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飛行機で使えますか?
使用できません。機内に持ち込む際は機内アナウンスの指示に従い、離発着時には電源を切ってください。
また、時速360km以上、海抜高度10,000m以上では測位できません。
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GPSレシーバー機能に対応するソフトにはどのようなものがありますか?
Location Plus A1のGPSレシーバーが出力するデータフォーマットはNMEA-0183(Version3.01)に対応しています。対応地図ソフトウェアについては弊社にて推奨するものはございませんので各地図ソフトウェアメーカーにお問い合わせください。また、地図ソフトウェア側にGPS通信設定項目がある場合は、以下の条件で設定してください。
- GPS機器名は「NMEA」またはそれに類するものを選択してください。
- 通信ポートが自動設定でない場合は、Location Plus A1が接続されている通信ポート(COM番号)を選んでください。
- 通信速度が自動設定でない場合は、9600bpsを選んでください。
- 測地系は「WGS84」を選んでください。
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GPSレシーバー機能利用中にGPSログは記録されますか?
いいえ、本機がGPSレシーバーとして機能しているときはGPSのログ記録は行われません。
単体動作時のみGPSログ記録が行われます。
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パソコンとUSB接続する場合に電池を入れておく必要はありますか?
必要ありません。
パソコン接続時には、マスストレージ・GPSレシーバーモード共にUSBバスパワーで動作します。
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USB給電による単体動作は出来ますか?
いいえ、できません。
GPSユニット単体でのご利用時は電池駆動のみとなります。
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GPSログファイル名はどのように命名されるのですか?
GPSログは本機の電源投入後初めてGPSが測位された時刻をGPSから得られたグリニッジ標準時(GMT)を元にファイル名が名付けられます。日本時間は GMT +09:00 となりますので、ファイル名から読み取れる時刻に9時間をプラスした時刻が日本における記録開始時刻となります。
例:日本時間で2008年01月02日10時20分30秒から記録開始された場合
→ 「LP20080102_012030.log」(括弧は含まれません)
※GMTを基準に記録されるため、日本時間とは-9時間の差があります。
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GPSログファイルが複数のファイルに分割されているのですが
本機の電源を入れ直す度に新たにGPSログファイルが作成されます。
ただし、電源投入後に一度もGPS測位が行われなかった場合、GPSログは発生しないためGPSログファイルは作成されません。
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分割記録されたGPSログを結合することは出来ますか?
データ結合ソフト「Location PLUS」上で行えます。
- GPSログ管理画面を開き、結合したいログを複数選択し、「ログデータ結合」ボタンを押します。
(キーボードのCTRLキーを押しながらファイルをクリックすると複数選択が可能です)
- ログデータ結合ウインドウが開きますので、保存先やファイル名を確認の上「結合」ボタンを押します。
(結合ファイル名は複数選択されたファイルのうち一番日付が古いものに「M_」の文字を先頭付加したものが標準で作成されます)
- 結合された新しいファイルが作成され、結合時に選択していたGPSログデータはリスト上から削除されます。
(リスト上から見えなくなるだけで、GPSログファイルそのものは削除されません)
- GPSログ管理画面を開き、結合したいログを複数選択し、「ログデータ結合」ボタンを押します。
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Location Plus A1本体に充電池を入れてUSB充電は行えますか?
いいえ、できません。
工場出荷時に本体に収録されているデータを誤って消去してしまいました。
→こちらから工場出荷時と同じデータがダウンロード可能です。
ファイルをダウンロードし下記の通りに製品本体内に展開することで工場出荷時と同様の状態に戻ります。
工場出荷時の内蔵メモリには以下のデータが収録されています ルートフォルダ │ CUUB_LP.CFG
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├─GPS
└─PC Tools
│ setup.exe
│ Setup.msi
│
└─CDC Drivers
cuubcdc.inf
※「PC Tools」フォルダはデータ統合ソフト「Location PLUS」のインストール用データおよびGPSレシーバ用ドライバが収録されています。GPSユニット本体の単体動作には影響ありませんので、GPSログファイルをより多く記録したい場合は削除して頂いて構いません。
お問い合わせ
各種お問い合わせに関しましては下記窓口をご利用ください。
- ユーザーサポート対応窓口 - 製品についての不具合・修理相談などはこちらからお問い合わせください。
- 報道関係対応窓口 - 報道関係者様はこちらからお問い合わせください。
- 販売店・営業関係対応窓口 - 販売店/営業関連についてはこちらからお問い合わせください。
製品写真
製品画像セット ※左の写真をクリックすると、zip形式で圧縮された画像ファイルのセットがダウンロードできます。 |
製品仕様
製品名 | Location Plus A1 | |
型番 | A1-WH | |
衛星受信方式 | 20チャンネル オールインビュー | |
チップセット | uNAV社 uN3010A (Single Chip GPS Receiver) | |
対応データフォーマット | NMEA-0183(Version3.01) | |
ファイル変換出力形式 | KML形式、GPX形式 ※ 付属アプリケーション「Location PLUS」による変換出力 |
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使用可能最高高度 | 海抜10,000メートル | |
追跡可能最高速度 | 100メートル/秒 | |
対応画像フォーマット | Exif2.1以降に準拠しているJPEGファイル | |
電源 | 単3形アルカリ乾電池または単3形ニッケル水素充電池1本 ※ 電池は付属しておりません。 |
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駆動時間 | 約8時間(アルカリ乾電池使用時) 約10時間(ニッケル水素充電池使用時) ※ 環境温度20度による計測。電池容量等の影響により実際の運用時間は誤差が生じる場合があります。 |
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記憶容量 | 60MByte ※ 10秒間隔記録で約480時間分の記録が可能 |
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記録内容 | 一定間隔で時間・緯度経度を記録 (1 / 5 / 10/ 15 / 20 /25 / 30秒で設定可能) ※ 移動距離単位での記録設定は行えません |
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外形寸法 | 84×41×30(mm) | |
質量 | 約44g (電池搭載時約54g) | |
使用環境 | 温度:-10〜40度 (非動作時:-20〜60度) 湿度:10〜80%(結露しないこと) | |
インターフェイス | USB 1.1 | |
対応OS | Windows XP / Vista 32bit | |
付属品 | 取扱説明書、USBケーブル、ストラップ、データ結合ソフト(本体内蔵メモリに収録) | |
工場出荷時のデータや取扱説明書を紛失された場合は下からダウンロードしてください。 ・工場出荷時収録ファイルダウンロード - ZIP形式
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製品保証 | ご購入日より1ヶ月 (初期不良対応期間:7日間) |
LocationPlusA1(以下本機)およびGPSに関するご注意
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